幕末・明治の写真と絵葉書 イマジンネット画廊ブログ

古写真と絵葉書を通して、古き良き日本の生活を紹介していきます。

江戸のスポーツドリンク?:夏の甘酒売り

江戸時代、飲料水確保のために神田上水や玉川上水などの水道のシステムが造られても、
江戸の発展による人口の増加には追いつけず、飲料水は不足していました。
それを補うものとして棒手振り(歩き売り)の水売りや、甘味の入った水を売る冷水売り、甘酒売りなどが江戸の町にはよく見られたようです。

『甘酒』というと現代では冬の風物詩のイメージですが、江戸時代では夏の暑い時期の水分摂取や栄養補給のために飲まれていたそうです。
甘酒売りの売り声で夏を感じる、そんな時代があったのですね。

甘酒2
甘酒売り(写真の詳細)

甘酒3
甘酒売り(写真の詳細)

水売り
水売り(写真の詳細)

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明治の水着:シマウマ美人

関東も梅雨明け間近、海開きも始まってそろそろ夏本番ですね。
今回は、日本で海水浴が始まった明治中期の、水着ファッションをご紹介します。

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陸軍軍医総監松本良順の普及により、温泉浴のように医療行為として始まった海水浴。
娯楽として段々定着していきましたが、当初は水浴び程度で、服装も西洋寝巻”と呼ばれたワンピースのような洋装でした。とても上品で清楚な雰囲気です。(写真の詳細)

明治水着2
日露戦争の起こった明治37、8年頃以降になると、泳ぎに適した水着が現れます。
囚人服のような縞々柄が特徴で”シマウマ”と呼ばれていました。(写真の詳細)



明治水着3
手に持っているのは浮き板です。デザインが凝っていますね。
戦争中ということもあってか、華やかな戦勝ムードの絵葉書が増えました。(写真の詳細)



このような絵葉書は日露戦争の軍事郵便として戦地の兵士にも送られました。
華やかな女性の絵葉書で戦地の兵士の心も癒されたことでしょう。


京都祇園祭の稚児

7月に入りいよいよお祭りシーズンになって参りました。
本日は今月1日からスタートしました京都祇園祭、明治時代後期発行のお稚児さん絵葉書のご紹介です。

京都祇園祭り稚児 絵葉書

平安時代疫病を祓う御霊会(ごりょうえ)として始まった祇園祭は、1000年以上経った今なお続き、京の夏に欠かせないものになっています。
神の遣いとして神事を務める稚児は、山鉾巡行の鉾に乗り先頭を進みます。
モノクロ写真ながら鮮やかで美しい出で立ちですね。

何でもお稚児さんを出すには莫大な費用がかかる上、17日のお位返しの儀まで地に足を着けてはいけない等様々なしきたりがあるそうで…。
豪華さも納得の衣装です。

京都祇園祭、山鉾巡行は今月17日です。

明治の写真家小川一眞

小川一真撮影『牡丹と娘』
小川一真明治写真

"小川一真は多くの写真帖を刊行し、当時最新の写真術を日本に導入するなど幅広く活躍した写真師である。日本の花や名所、風俗写真を多く撮影した他、美術専門書『国華』『真美大観』等の写真製版を担当した。中でも明治23年、日本初の美人コンテストである「百美人」コンテストの撮影など、美人写真の分野では特に名を馳せている。また、あまり知られてはいないが、日露戦争の従軍写真家として撮影した写真ははなかなか面白い。"
(今月の一枚より)



小川一真(おがわ いっしん/かずまさ/かずま)はアメリカで最新の写真術を学び、明治18年(1885年)に帰国すると玉潤館を開業し写真師として活躍する一方、日本にコロタイプ写真製版印刷を導入し、小川写真製版所として多くの写真集を刊行し、日本の写真出版業の先駆けとなった人物です。

本日は当画廊の所蔵する小川一真の作品数点をご紹介しようと思います。

小川一真撮影玩具屋写真明治
おもちゃ屋(詳細)

小川一真撮影瀬戸物屋写真明治
瀬戸物屋(詳細)

小川一真撮影大工写真明治
大工(詳細)

新年の挨拶行事小川一真撮影明治写真
新年の挨拶をする女たち(詳細)


お店の様子からお辞儀という動作まで、幅広く当時の様子を窺うことができますね。

イマジンネット画廊ブログについて

イマジンネット画廊ブログにお越し頂きありがとうございます。
当ブログでは、日本に写真技術が持ち込まれ始めた幕末から明治期を中心に大正・昭和までの古写真・絵葉書を通じて、当時の生活の様子をお伝えしていきたいと思います。