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幕末・明治の写真と絵葉書 イマジンネット画廊ブログ

古写真と絵葉書を通して、古き良き日本の生活を紹介していきます。

新富座、演目『黒白論織分博多』

明治新富座

"今月の一枚は、明治9年に火災で焼失し明治11年新設された京橋は新富座の写真である。洋風のガス灯を配備するなど西洋劇場の文化を取り入れる試みがなされているのが特徴で、横一列にずらりと並ぶ絵看板が壮観だ。...


新富座 臼井秀三郎
(写真の詳細)

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写真1の絵看板を拡大した画像が3枚目以降である。演目は恐らく明治15年11月新富座初演、伊達騒動に加賀騒動または仙石騒動と並ぶ三大お家騒動の一、福岡藩黒田家お家物、『黒白論織分博多(コクビャクロンオリワケハカタ)』ではないかと思われる。

ドラマ「軍師官兵衛」でも記憶に新しい黒田孝高の息子・黒田長政は関が原の戦功により52万石を与えられ初代福岡藩主となる。長政の長男・忠之は質素倹約を心がけた祖父・父と違い、生まれながらの大藩御曹司であったためか派手好みで性格も我侭であったといい、これを憂いた長政は家督を三男に譲ると宣言するが、栗山大膳の嘆願により大膳を後見とし忠之に家督を譲ることを決めこの世を去った。藩主となった忠之であったが大膳含め長政時代からの重臣たちと対立、改易などの強攻策を取るうち大膳により「忠之に謀反の疑いあり」と幕府に上訴されてしまう。これに対し忠之は「大膳は狂人である」と主張、ついには10年に及ぶ黒田騒動に3代将軍徳川家光直々の裁きが下ることとなった。

江戸時代中期には黒田騒動を題材にした歌舞伎が多く上演されており、黙阿弥による改作が『黒白論織分博多』である。九代目市川團十郞が栗山大膳を演じた。(S) "
(今月の一枚より)
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